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めぐみさん…木のおもちゃ・峠のお店 店主
あやちゃん…近藤綾子(おさんぽやなないろ代表)
「ことばカード」の進んだ遊び方
めぐみさん 話を「ことばカード」に戻すと、最初にカードを表に向けて絵を合わせるよと言いました。
次の段階があります。次の段階が来たら今度カードを全部裏返します。全部裏返しておく。同じように順番が来たら一枚今度はめくる、めくってもし自分の持っているボードに同じ絵(例えば飛行機の絵)があったら「飛行機」って言って重ねる。そしたら今度次の人の順番。次の人もまた一枚めくる。例えば自分のボードにも「プレゼント」がなかったとする。「プレゼント」がなかったらそのまま裏返してその場に戻します。で、次の人の順番、ていうふうに、さっきは表でやったことを全部裏返した絵合わせとして遊びます。
何がいいかっていうと神経衰弱っていうと二枚を対で合わせなきゃいけないんだけれども、この「ことばカード」だと自分のこの9つの場所だけ覚えとけばいいんですよ。そうすると運良く前の人がめくったものが自分の所にあったらそれだけを覚えとけば、すぐ合わせることができるので、神経衰弱よりも簡単。神経衰弱の一個前の遊び方として、遊んでもらえる。
で、ちっちゃいお子さんだとこれ、カジカジしても木なので大丈夫。紙だとどうしてもね、あの、とろとろとなって食べちゃうので、木だとちっちゃなお子さんから使っていただけるっていう意見もあります。その代わり紙よりちょっとお値段がします。
くまさんのカード「teddy memory」
まずこの「ことばカード」をおすすめするんですけれども、その次の段階というか、もううちの子さあ2歳、3歳なんだよね、もうちょっと発展した、お姉ちゃんな絵合わせがしたいわ、と思った時は、このくまさんの「teddy memory」を勧めます。なぜかというと、可愛い。で、ちょっとね、厚いんですよ。同じ紙でも厚めにできています。で、いろんなくまさん、ちょっとグミっぽいくまさんとか、チョコレートのようなくまさんもあります。これだと結構枚数入っていて、24枚。だから12組ペアができるんだけどいきなり12組しんどいわ、と思ったらお子さんの好きなくまさんを選んでもらう。お子さんの好きなくまさんが何種類かあると思うんだけどそれを全部、さ っきと一緒、表に向けて一緒を探す。そして一緒を探すができるようになったら、今度かたっぽは裏返して、かたっぽを表を向けて、裏返してる方を表に向けて、一緒のくまさんを見つけてペアを作る。かたっぽだけね、24枚あるの12枚だけね、裏返す。表に向けると、反対側には全部表向いてるわけだから必ずペアができます。で、ペアにするっていう遊びができます。それができるようになったら、全部を裏返して、神経衰弱として遊んでいただけたらOKです。
紛らわしいカードも入ってちょっと複雑になる「kinder memory」
さらにもっと大きくなった、保育園年長さんから小学生ぐらいのお子さんとか、年中さん後半でもできそうなのだと、「kinder memory」。これも同じ絵合わせなんだけど、これは33組、66枚入ってます。意外と紛らわしい絵が入ってます。「リンゴ」と「虫食いリンゴ」。ちゃんと「虫食いりんご」同士でね、ペアになりますね。「犬」と「猫」。紛らわしいですけど、こんなふうに紛らわしいものが入った絵合わせカードです。トランプでやるのと違って絵が綺麗。結局ね、お母さんたちはしっかり見なさいって言うけれども、こうやって遊びながらちゃんと違いを見つけてます。違いを見るって事はしっかり見てるので遊びながらしっかり見る、集中するっていうことも、そんな力も出てきます。でもその力が付いてくるのは後付けなので、その力が伸ばしたいからやるんじゃなくて、楽しみながらやっていただくことに遊びのポイントがあります。
同じ神経衰弱でもステップアップして遊んでいただけるし、遊びはねひょっとして私たちのひらめきだったり、楽しみ方によって広がってくのでこうしなきゃならないじゃなくって、お母さん自身が色んな遊び方を考えたり工夫して遊ぶと、より楽しく親子の間におもちゃが楽しい時間を手伝ってくれるので、ぜひそんな楽しみ方をしていただきたいです。色んなおもちゃについてはまたご紹介させていただく機会があればさせていただきますし、お店に来ていただいたら、こんな風に遊べるよというご提案もさせていただきますので、またお声かけてください。ありがとうございます。
あやちゃん いいえ、ありがとうございまーす。うちもこの「kinder memory」、あるんだけれど、私が25年前くらいに買った時には9個の絵が描いてある、繋がってるボートはなくって、このカードだけしかなかったと思う。
うちの娘達は、りんごとかなんかは鍋に入れてままごとのご飯にして遊んでたりとか。息子なんかは車とか飛行機はブーンとか言いながら、カードじゃなくて立体的な捉え方をして遊んでたりもしてたから、すごく多様性のある遊び道具だなーって思って。
めぐみさん そうなの多分あやこさん、そのカードをおままごとにしたり、ブーンてするのOKにしてるでしょう?きっとお母さんによってはりんごをおままごとに使うなんてダメダメ、それは絵合わせするおもちゃだから、って言うお母さんも実際にはいらっしゃるんですよね。だけど子どもがその好奇心のままに動いていくことは止めないでいてほしいな、って思っていて、またその止めないでほしいだけを捉えられると、危ないことをしてても見てればいいんですか、っていうけど、そこはさじ加減であって危ないところまで行くんだったらストップかければいいし、子どもが興味のままに今おままごとに使うよって言ったらそこはやっぱり見守って欲しいなって思います。
「欲しいものがなければ買わなくてもいいよ」
あやちゃん ありがとうございます。あとね、めぐちゃんの対応ですごく印象的に残ってるのは、お母さんが何でもいいから買ってあげるよってお店で言ったんだよね、たまたまその時お店にいたんだけど、その時にめぐちゃんが欲しいものがないなら買ってもらわなくてもいいよ、って言ったのがすっごい面白くて。やる気のない店や〜と思いながら、その後に本当に欲しいものができた時までとっておきな、って言ったのがすっごい印象的で。そうね、あの、なんでもいいよとかさぁ、また今度とかそういうやりとりって私もすごい思うんだけど。いつも息子もね、カードゲームをさ、めぐちゃんところで遊ばせてもらってるときに、これ3,000円してるけどいい?とかって聞くんだよね。
めぐみさん 聞く聞く。ほかの子も金額がわかるようになってくると気にするよね。
あやちゃん そんなときにさ、3,000円超えてたらそれ、誕生日じゃない?とか言って、そこで本音で交渉するのもありだなって思うし。
めぐみさん あるある。やっぱり常に正直であるっていうのは大事かなって思う。高くて買えないんだったら、今日は3,000円までねって。ただ私はもし許されるのであれば、次回何かを我慢した、何かと何かを合わせて本当に欲しいものを買う。欲しくない3,000円以下のものを買うよりも、本当に欲しいものを買うっていうのはそれは子どもだけじゃなくてあたしたちも、ものを選んでくときのお洋服とかでも、10万円と1万円とは別だけど、13,000円と10,000円の服があってどうしようって悩んだ時に、本当は13,000円のが欲しいんだけれども10,000円で妥協するっていう、それは私はなんか違ってる気がして。本当に欲しいもの、もちろん自分の限られた枠の中とかはあるかもしれないけれども、本当に欲しいものっていうのは大事かしれないな。あやこさんのいう交渉もすごく大事だと思う。頭ごなしにダメ、じゃなくて交渉してみるというね。
(3)へ続く
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